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日韓トンネルの今現在(2021)の進捗状況は?いつ完成する?

「日韓トンネルの今現在(2021)の進捗状況は?いつ完成?」と、少し難しいお話になるかもしれません。

 

実はこの日韓トンネル、1930年頃から始まっている話しなんです。

でも話が出ては消え、消えては浮上しと、浮き沈みの激しい話題です。

 

日韓トンネルの今現在の状況では、いつ完成するか?完成しないのか?予想は難しいです。

それは、あまりにも沢山の難題が立ちはだかっているからです。

その一方で、お隣の韓国では、ついこの前のプサン市長選で候補者が日韓トンネル建設に向けての検討を進めるとアピールして、話題を呼びました。

今日は日韓トンネルの今現在(2021)の進捗状況はやいつ完成するのかなどについて触れていきたいと思います。

日韓トンネルとは

日韓トンネルの今現在(2021)の進捗状況は?いつ完成する?

日韓トンネルとは日本の九州北部から壱岐・対馬を経由して、朝鮮半島南部を結ぶ海底トンネルのことを言います。

日韓トンネルの今現在の計画値ですが、海底部の距離が約150kmです。

 

東京から静岡県新富士辺りまでの距離です。

これがトンネルですから、あまりに長すぎる~って感じですね。

 

図1:ルート平面図
日韓トンネル平面図出典:日韓トンネル研究会

図2:ルート断面図
日韓トンネル断面図出典:日韓トンネル研究会

 

日韓トンネルの発端は1940年代から

この日韓トンネルですが、歴史的には1940年代に始まります。

最初、東京~下関間を結ぶ高速列車(直接的ではありませんが、後の新幹線につながっていきます)計画が立てられていました。

 

この計画の背景ですが、当時、日本は戦争をきっかけに大陸へ進出しており、特に中国東北部(旧満州国)への物の輸送が急増していました。

既に東海道本線、山陽本線の鉄道インフラは出来てましたが、これだけでは物を運びきれず、新たに鉄道インフラを造る必要性に迫られてました。

そこで新しい鉄道インフラを造ろうという話しになったわけです。

尚、当時、輸送は九州から船を使って朝鮮半島へ運び、そこからまた鉄道を使う方法が取られてましたので、将来的な構想として、九州~朝鮮半島間に海底トンネルを掘って、そこに鉄道を走らせ、中国大陸へ物を運ぶ、更には、既に進出してました東南アジアまで鉄道を延ばす構想が立てられたのです。

 

東京から鉄道でシンガポールまで?

この鉄道の構想ルートですが、具体的には、韓国の釜山(プサン)~ソウル~中国の丹東(タントウ)~瀋陽(シンヨウ)~北京(ペキン)~桂林(ケイリン)~ベトナムのハノイ~ホーチミン~カンボジアのプノンペン~タイのバンコク~(マレー半島経由)~シンガポールまでの約10,000kmでした。

 

東京からシンガポールまで、日韓トンネルを経由して鉄道で結ぶなんて、とてつもない壮大なスケールの計画ですね。

ただ、この計画は戦争が終わって、消滅してしまいました。

日韓トンネルの今現在(2021)の進捗状況は?

でも、これだけ大きな構想の中での日韓トンネルが今現在、日本国内で大々的にマスコミに取り上げられたことはなく、私が知らないだけかもしれませんが、国会でも議論されたとも聞いたことがありません。

 

いろいろ調べていくと、日韓トンネルは今現在、「一般財団法人国際ハイウェイ財団」というところが主体となり、1982年から地質調査やボーリング調査を実施し、その結果をふまえ、1990年代から2000年代初頭にかけては、国内外に向け、その必要性に宣伝活動等を行い、現在は次の事業計画を策定中とのこと。

 

また「特定非営利活動法人日韓トンネル研究会」というところが、日韓トンネル研究に関する講演会、勉強会、展示会の開催等、おなじく対外活動をしています。

 

日韓トンネルは建設費10兆円?

この日韓トンネル研究会のサイトを見ますと、日韓トンネルの今現在の建設費が10兆円、工期10年と見積ってます。

工期もさることながら、10兆円という、ビックリするような費用のお金をどう用立てするのか?

この研究会の考えでは、国家間事業として、日本・韓国それぞれの国が費用を負担して進めるべきと言っています。

日韓トンネルはいつ完成する?

先に書きましたとおり、日韓トンネルは今現在、韓国側が選挙戦略の一つとして急再浮上して話題になっただけで、日本としては何も聞いていない、といいますか、そんなに先走ってもらっては困る、日韓トンネルの今現在は全くの白紙の状態といったところかと思います。

 

韓国大統領選挙とか、韓国国会議員選挙ならともかく、ひとつの市長選で、どれだけ訴えても、それはちょっと無理な話なのではと思います。

それに10兆円という大金をかけて建設する意味があるのか?です。

 

これは個人的な考えですが、たかが日本~韓国間をトンネルで繋げたからといっても、それだけのこと。

それによって、どれだけ観光客が増えるのか?また物の輸送が増え、経済効果が生まれるか?というところが疑問ですね。

 

東京~ソウル間が6時間?

下記の図表は、日韓トンネル研究会ホームページからの抜粋ですが、300km/hの高速鉄道(新幹線のほぼ最高速度並み)に乗ったとして、東京~ソウル間がなんと6時間です。

これなら飛行機で行った方が、よほど早く行けますよね。

の~んびり景色を見ながらの観光旅行ならともかく、それでも日韓トンネルの中は何も見えませんので、そこまでして鉄道でソウルまで行こうと思う人がどれだけいるのか?はなはだ疑問です。

日韓トンネル東京からソウルまでの時間出典:日韓トンネル研究所

 

北京(ペキン)まで鉄道で?

しかもこの図表では、中国の北京(ペキン)まで鉄道で行った場合となっていますが、政治的に異なる国を鉄道で繋げるわけですから、相当なハードルがあります。

それよりも前に、中国へ鉄道を延ばすには、北朝鮮を通らねばならず、それこそ天変地異が起こるくらいの政治変革が無い限り、不可能でしょう。

 

よって日韓トンネルは今現在、完成はおろか、本当に工事が実行に移されるのかどうか?計り知れない未知数状態かと思います。

まとめ

以上、日韓トンネルの今現在、進み具合について、まとめました。

話があまりに大きく、難題は山積みです。

?マークばかり付けてしまいました^^。

 

次回は、現状の課題・問題点とかデメリット(メリット?)、そんなところを更に詳しくまとめたいと思います。