柴犬の性格はいつ決まっていくかご存知ですか?
よく柴犬はとても忠誠心が強く飼い主に従順だと言われます。
柴犬は元々猟犬なので飼い主との距離や獲物を捉える際の飼い主への忠実な性格が受け継がれこのように言われて来ました。
ですが柴犬の性格は、ある時期にどれだけの社会経験を積ませてあげるかで全然違う犬のように性格が変わります。
「柴犬の性格がいつ決まっていくか」性格形成される時期を見逃すことなく、元々持っている柴犬の気質を理解し、柴犬自身が今の時代や環境に過ごしやすくストレスを感じにくい性格にしてあげたいですね。
その為には、飼い主さんの協力が絶対に必要です。
柴犬の性格はいつ決まる?
柴犬の性格は生まれて1年で決まると言われております。
そして1年の中でも社会化期(生後4週〜13週頃)と若齢期(13週〜12ヶ月頃)に分かれます。
柴犬を迎え入れる時はしっかりと時期を見て社会経験を積ませる必要があります。そんな時に飼い主さんが「仕事で忙しい」と、しつけや社会経験を後回しにしていくと気難しい柴犬になってしまいます。
大事な時期を把握して飼い主として柴犬に寄り添い、障害のパートナーとして育てていくことをお勧めします。
生後4週〜13週頃(社会化期)
外部刺激を受けて社会に適応していくことを学ぶこの時期に様々な経験を積ませてあげてください。この頃は恐怖心がまだないので怖いもの知らずで興味のあることにまっしぐらです。危ないと思うことも平気でやるので目を離さないように注意する必要があります。
反対にこの時期に何もしてあげられず家からも出してあげられないような生活をしていると、大きくなって外に出た時に外の世界にカルチャーショックを受け、とても臆病な性格になりストレスをため込みやすくなってしまうでしょう。
とにかく色々な人や物や犬にたくさん会わせて外部刺激を与えてあげる非常に重要な時期です。
生後13週〜12ヶ月頃(若齢期)
警戒心や恐怖心を覚える時期です。
つい先週までは怖がらずに立ち向かっていったのに、急に「怖い」という感情が芽生え臆病になる時期です。
例えば、家の中で「いつもの場所に、あるはずのない物が置かれている」とビックリして、その物に向かって吠えたり、ビクビクと近寄っては後ずさりしたりします。
そんな時は、すぐに物を取り除いて安心させてあげるのではなく、柴犬が自らが近寄り、物を確認し「大丈夫だった」と自己解決するまで待ってあげるのが良いです。
もちろん柴犬が嫌がっているのに無理に体を近寄せたりするのは禁物です。トラウマになってしまいます。
柴犬自身が自己解決力を高めることで、異常な怖がり方が軽くなったり無駄吠え抑止になったり、勇敢な性格へと繋がります。
また、親の性格が遺伝していることも影響します。毛の色や体の大きさが遺伝するのと同じように性格も遺伝します。
そして育つ環境や飼い主との関係によって形成される性格を後天的性格と呼びます。
いつも叱ってばかりの飼い主に飼われている柴犬はきっと人を怖がり、見知らぬ人への警戒心が高まり社会に馴染めずストレスを抱えやすくなってしまうでしょう。
叱ることも時には重要です。ですが叱った後、反省した様子が伺えれば、その後は柴犬との時間をゆっくり取って言葉をかけてあげたり、撫でたり遊んであげたりしてメリハリをつけると良いです。
柴犬の性格とは?
【柴犬=忠誠心】と代名詞のように言われるほど忠誠心の強さが高いです。
柴犬は古くから日本の犬として人間と暮らして来ました。
もともと猟犬でうさぎや鳥、タヌキなどを捕らえていたと言われており、闘犬でもありオオカミに近い犬種です。
獲物を仕留めるためには飼い主への信頼と絶対的な忠誠心が必要だったのです。そうして狩りを成功させてきました。
柴犬の忠誠心は古い時代から猟犬としてずっと受け継がれているものなのですね。
忠誠心とは、一体どのような行動のことを呼ぶのでしょうか。
- 飼い主を見上げてお伺いを立てる
- どんな状況でも指示に従う
- 飼い主のペースに合わせて歩く
- 飼い主や家族を守ろうとする
1年未満の柴犬はそんなことよりも好奇心が先に立ち、落ち着きもなく自由奔放に愛くるしく動き回るので忠誠心のカケラも無いように思えますよねˆˆ;
でも大人になるにつれて落ち着きを取り戻すと忠誠心も芽生えて来ます。
柴犬の性格を全体的に見て見ましょう。
柴犬の性格一覧
忠誠心 | ★★★★★ |
---|---|
攻撃性 | ★★★★☆ |
集中力 | ★★★☆☆ |
学習能力 | ★★★★★ |
不安感 | ★★★☆☆ |
勇敢 | ★★★★★ |
頑固 | ★★★★★ |
独立心 | ★★★★★ |
警戒心 | ★★★★☆ |
柴犬の性格は忠誠心が強く、とても勇敢で飼い主と主従関係を結ぶことができれば良いパートナーになることができるでしょう。
一方で頑固な一面も持ち合わせているので自由気ままに行動するのが柴犬です。
また独立心が強く、飼い主からあまりベタベタしすぎると嫌がる場合もあります。
人や他の犬に対して一定の距離を保とうとする「柴距離」という言葉が存在するほど。触りすぎることでストレスを感じる柴犬もいるので気をつけましょう。
攻撃性が他の犬と比べると高く警戒心も強いので、子供の頃から噛み癖のしつけをしていく必要があります。
噛み癖や、吠え癖を直せないと飼い主自身だけでなく家族に攻撃をして噛み付いたり、散歩中に他の犬に吠えて牙を見せるなんてこともあります。
一見すると気難しそうな性格をしていますが、子供時代のしつけ方で性格は大きく変わるものです。
そして柴犬はオスとメスでも性格が変わります。
まとめ
柴犬の性格がいつ決まっていくのか、お分りいただけたでしょうか。
特に生後4週間〜12ヶ月頃(社会化期)と13週〜12ヶ月(若齢期)の生後1年を飼い主とともに、たくさんの体験を積ませてあげることを優先に色々なところへ出かけ、色々な人や物や犬に合わせるのがいいです。
そうすることで、フレンドリーで愛嬌のある柴犬になります。
また飼い主はペットの柴犬とは、あまりベッタリせず適度な距離を起き「柴距離」を大切にしてあげてください。
柴犬の性格がいつ決まるか理解し、行動してあげることで生涯のよきパートナーになるはずです。